不動産の購入を考えている方のなかには、夫婦や親子など、共同名義にすることを検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
まずは、不動産を購入する際に共同名義にする方法や、共同にすることで得られるメリットについて知っておきたいですよね。
そこで今回は、不動産の購入を検討している方、または控えている方に向けて、共同名義についてご説明します。
不動産を購入する際に共同名義にする方法とは?
まず共同名義とは、ひとつの不動産に対し、名義人が複数いることです。
不動産を取得すると、管轄の法務局で登記手続きをおこなう必要があります。
これは、所在地や、面積などの情報、所有者の住所や氏名などを登記簿に記す手続きで、その不動産が誰のものであるかを明確にするためのものです。
不動産を購入する際に共同名義にしたい場合は、この登記手続きの際に、共有する人全員の名義で申請してください。
登記の際には、誰がどれだけ出資したかを表す「持分割合」も登録します。
持分については、自分たちで決められるものではなく、住宅ローンを含めてどれだけ支払ったかによって割合が決まります。
不動産を購入する際に共同名義にするメリットとは?
続いて共同名義で購入するメリットをいくつかご紹介しますね。
●物件の選択肢が増える
●住宅ローンに通りやすい・借り入れ金額を増やせる
●共有している人それぞれが住宅ローン控除を受けられる
●売却する際の控除額が増える
まず単独よりも、複数人で住宅ローンに申し込むほうが審査に通りやすく、より多く借り入れできる点が大きなメリットです。
借り入れできる金額が増えれば、単独名義では借り入れできなかった場合でも、共同名義にすることで可能になるケースがあるため、購入できる物件も増えますよ。
また住宅ローンを利用してから10年間、ローン残高の1%を所得税から控除してもらえる「住宅ローン減税」については、所有者それぞれに適用されます。
さらに、将来売却する際に、譲渡所得から3000万円の控除が受けられる特例についても、共有者それぞれが控除を受けられるので、大きな節税対策になるでしょう。
このように、共同名義で購入すると、住宅ローンに関してもメリットがありますし、節税効果も期待できますよ。