高齢になった両親が実家で安心して生活し続けられるよう、実家のリノベーションを検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
できるだけ快適な環境を整えたいと思うものの、引退した両親では大掛かりなリノベーションをする費用を用意するのは難しいため、費用面も気になるポイントです。
この記事では、実家のリノベーションをする目的や費用、注意点をご紹介します。
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実家をリノベーションする目的
実家のリノベーションを検討するきっかけはさまざまですが、代表的な目的は以下の3つです。
●実家で安全に暮らすため
●2世帯で同居するため
●実家を引き継ぐため
それぞれのケースについてご紹介します。
実家で安全に暮らすためのリノベーション
築年数が経過して老朽化した実家を、より快適で安全に暮らせるようにリノベーションするケースです。
住宅の断熱性を高める工事や耐震補強をすれば、築年数が経過した実家でも安心して暮らせます。
また、高齢になった両親が安心・安全に暮らせるよう、バリアフリーにリノベーションするケースもあります。
手すりやスロープの設置、段差の解消などをおこなえば、足腰が弱くなっても安心です。
2世帯が気兼ねなく同居するためのリノベーション
実家を離れていた子世帯が親世帯と同居するのをきっかけに、実家をリノベーションするケースです。
2世帯住宅にはいくつか形態があり、玄関を2つ設けて分離させる住宅や玄関や廊下を共有する住宅、2世帯を分離させずに共有する住宅などがあります。
どの種類を選択するかによって工事内容が異なるため、かかる費用も変わってきます。
親世帯・子世帯それぞれの意見やコストも含めて、適切な形態を選ぶと良いでしょう。
実家を引き継ぐためのリノベーション
両親の住み替えなどで使用しなくなった実家に子世帯が引っ越してくるのをきっかけに、実家をリノベーションするケースです。
築年数が経過している実家は、子世帯のライフスタイルに合致していない間取りになっているケースも少なくありません。
そこで、間取りの変更を伴うリノベーションをおこない、実家を引き継ぐ子世代がより生活しやすい住宅にするケースが見られます。
また、実家は設備が古くなっていることもあるため、現代のライフスタイルに合った使いやすい設備に交換するケースも多く見られます。
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実家のリノベーションにかかる費用
実家をリノベーションするうえで、費用は重要なポイントの1つです。
一口に実家のリノベーションと言っても、その工事内容や使用する設備などによってかかる費用は大きく異なります。
リノベーションされた実家に住む方の希望を最大限に生かせるよう、予算と工事内容のバランスを検討すると良いでしょう。
リノベーションにかかる費用の相場についてご紹介します。
バリアフリーリノベーション
実家のバリアフリー化を目的にリノベーションする場合、一般的な費用相場は100万円~500万円程度です。
主な工事内容は手すりやスロープの設置、段差の解消などで、費用単価は面積ではなく施工内容や場所によって算出されます。
たとえば、手すりの設置は1つあたり3万円~10万円、段差の解消には1万円~20万円ほどかかるケースが一般的です。
また、車いすを利用する場合には、ドアを開閉しやすい引き戸に変更する、車いすが通れるように廊下の幅を広げるなどのリノベーションをするケースがあります。
ドアの引き戸への変更は10万円~30万円、廊下の拡幅は30万円~150万円が費用相場です。
二世帯住宅へのリノベーション
実家を二世帯住宅にするリノベーションの一般的な費用相場は、1,000万円以上です。
二世帯住宅にはいくつかの種類があり、どの種類を選択するかによってもかかる費用が変わります。
ただし、いずれの場合も間取りの変更や水回りの増設などの大掛かりな工事を伴うため、1,000万円以上の費用がかかるケースが多く見られます。
たとえば、トイレの増設は1つあたり40万円~100万円、浴室の増設は75万円~250万円ほどかかるケースが一般的です。
間取りを変更する場合、間仕切り壁の撤去には1か所あたり7万円~23万円、ドアの増設には1枚あたり6万円~25万円ほどかかります。
フルリフォーム
間取り変更を伴うフルリフォームの場合、一般的な費用相場は1,000万円以上と言われています。
1㎡あたりの単価に換算すると、10万円~20万円程度が目安です。
建て替えには2,000万円以上の費用がかかるのが一般的なので、フルリフォームはリーズナブルな選択肢と言えるでしょう。
施工内容別に見ると、リビングのリノベーションは15万円~150万円、断熱リノベーションは50万円~250万円が目安です。
屋根や外壁をリノベーションする場合は、それぞれ30万円~200万円程度かかります。
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子どものお金で実家をリノベーションする際の注意点
実家をリノベーションする場合、退職後の両親にかわって子がリノベーションの費用を負担するケースも少なくありません。
しかし、親名義の実家を子のお金でリノベーションする場合にはいくつかの注意点があるため、注意点を把握したうえでリノベーションをするのが重要です。
子どものお金で実家をリノベーションする際の注意点をご紹介します。
減税の対象外になる可能性がある
住宅のリノベーションをする場合、住宅ローン減税をはじめとしたさまざまな減税を受けられます。
しかし、親名義の実家のリノベーションにかかる費用を子どもが出す場合、これらの減税の対象外になる可能性がある点に注意が必要です。
その理由として、減税を受ける方がその住宅に居住していることが減税の条件になっているケースが多いことが挙げられます。
したがって、子が住む予定のない実家のリノベーション費用を負担した場合、減税の対象外になる可能性があります。
もし減税を受けられない場合でも、減税以外にコストを削減できる方法がないかを考えると良いでしょう。
たとえば、親身に対応してくれる施工会社を探して、リノベーションの内容を相談するのも手段の1つです。
贈与税が発生する可能性がある
親名義の実家を子の資金でリノベーションした場合、親に贈与税の納税義務が発生するおそれがあります。
親名義の実家のリノベーション費用を子が支払うと、子から親に財産を贈与したと判断されるからです。
親子間という近い関係の贈与であっても贈与税が発生するため注意しましょう。
具体的には、贈与額が年間で110万円を超えた場合は贈与税の納税義務が生じます。
そのため、110万円を超える金額を子が支払おうと考えている場合は、贈与税の対策をするのがおすすめです。
対策の1つとして、実家の名義を子に変更することが挙げられます。
実家を親から子に売却したり贈与したりして名義を子に変更しておけば、贈与税がかからないうえに減税の対象にもなります。
築年数が経過した実家は固定資産税評価額が低くなっているため、売却費用が安くなるほか、高額な贈与税も発生しにくくなるのがメリットです。
いずれの場合も贈与税よりも負担が少なくなる可能性が高いため、実家のリフォーム費用を子が負担する場合は実家の名義変更も含めて検討すると良いでしょう。
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まとめ
老朽化した実家で親が安心して暮らせるようにしたい、2世帯で暮らしたいなど、実家のリノベーションをする目的はさまざまです。
実家のリノベーションにかかる費用は工事の内容によっても異なり、大規模な工事の場合は1,000万円以上がかかるケースも少なくありません。
実家のリノベーションならではの注意点もあるため、リノベーション前に実家の名義変更をするかを含めて検討すると良いでしょう。
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