建売住宅の購入を検討しているものの、品質に疑問があり、長く住み続けられるか不安を感じている方もいるのではないでしょうか。
購入前に建売住宅の寿命の長さを把握しておくと、ご自身のライフプランが立てやすくなります。
そこで今回は、建売住宅の寿命の長さや注文住宅との違い、建売住宅の寿命を延ばすメンテナンス方法をご紹介します。
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建売住宅の寿命の長さ
建売住宅の寿命は、建物の構造によって異なります。
また、よく勘違いされる耐用年数と寿命の違いもご紹介します。
耐用年数
耐用年数には、法定耐用年数、物理的耐用年数、経済的耐用年数、期待耐用年数の4種類があります。
法定耐用年数は、減価償却処理をするときの基準として設けられた年数です。
税務上、その建物に資産価値が残っている期間を表します。
物理的耐用年数は、経年劣化によって部品などが壊れ、建物が使えなくなるまでの年数です。
物理的耐用年数を超えると建物が危険な状態になり、何らかの対策を講じなくてはなりません。
経済的耐用年数は、不動産市場でその建物の価値が認められる年数です。
経済的耐用年数内に不動産を売り出すと、スムーズな売却が期待できます。
期待耐用年数は、異常気象などが起こらず、一般的な維持管理や使い方をした場合に、不自由なく建物を使用できる年数です。
物理的耐用年数は建物の寿命のように思えますが、実は明確な定義がありません。
建物の劣化具合は、築年数だけの問題ではなく、使い方や気候、建築時の技術などによって異なります。
定期的なメンテナンスによって、物理的耐用年数は延ばせるとも考えられています。
上記の耐用年数を踏まえた、木造と鉄筋コンクリート造の寿命は以下のとおりです。
木造の寿命の長さ
国が定める木造住宅の法定耐用年数は、22年です。
そのため、木造住宅の寿命は20年程度と思っている方も少なくありません。
しかし大学などの調査の結果、近年の木造住宅の寿命は65年程度であることがわかりました。
建築技術や品質管理技術の向上により、同じ木造住宅であっても、数十年前と比べると寿命が長くなっています。
鉄筋コンクリート造の寿命
鉄筋コンクリート造住宅の法定耐用年数は47年、実際の寿命は117年程度です。
鉄筋コンクリート造は木造に比べると耐久性が高いため、木造より寿命が長くなっています。
建物に117年の寿命があると、ご自身が生きているうちは安心して暮らすことができるでしょう。
建物の構造によって寿命が異なるため、建売住宅を購入するときは構造も把握しておくことがおすすめです。
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建売住宅と注文住宅で寿命の長さが違う?
建売住宅と注文住宅では、寿命の長さが違うのかどうか気になりますよね。
「建売住宅のほうが寿命が短い」とよく耳にしますが、結論からいうと、寿命の長さは変わりません。
バブル期には多くの建売住宅が建築され、景気の良さからすぐに買われていきました。
そこで、一棟でも多くの建売住宅を売るために、手抜き工事をおこなう不動産会社や工事会社が現れたのです。
手抜き工事で建てられた住宅は、すぐに不具合が生じます。
このことが、建売住宅は寿命が短いと思われている理由の一つです。
また近年は法律が整備されたり、建築技術が向上したりと、建売住宅・注文住宅に関係なく、住宅そのものの寿命が延びています。
建売住宅と注文住宅の寿命には差がないことを証明するために、住宅の品質に関する法律をご紹介します。
建築基準法
建物住宅と注文住宅は、どちらも建築基準法に則って建てられています。
建築基準法は、建物の耐久性や耐震性を保つため、建築に関する最低限のルールを定めた法律です。
ルールが守られ、品質が満たされていることを証明するために、建築確認や完了検査などを受けなくてはなりません。
建売住宅だから建築基準法に従わなくて良い、注文住宅だから厳格な基準が定められているといったことはなく、どちらも同じルールが適用されます。
そのため、完了検査に合格したことを示す「検査済証」が交付されている住宅であれば、建売住宅であっても注文住宅であっても、一定の品質が保証されるのです。
住宅品確法
住宅品確法は、住宅の品質を確保するためにつくられた法律です。
この法律により、新築住宅の引き渡し後10年のうちに基礎部分などに不具合が見つかった場合、買主は不動産会社や工事会社に対し、修繕や損害賠償を請求することができます。
修繕や損害賠償を求められると、不動産会社や工事会社には金銭的な負担が生じます。
そのため、住宅品確法が施行されてから、手抜き工事をする会社が減少しました。
この法律は、建売住宅・注文住宅を問わず、新築住宅に適用されます。
建物の品質は、建物の寿命に影響を及ぼします。
建売住宅と注文住宅は同じ法律に従って建てられているため、一定の品質になり、寿命にも差が生じないのです。
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建売住宅の寿命を延ばすためのメンテナンス
建売住宅の寿命を延ばすためには、メンテナンスが必要です。
購入した建売住宅で長く暮らせるよう、適切なメンテナンスをおこないましょう。
自然災害などで急な点検が必要になった場合を除き、ほとんどのメンテナンスでは、次回まで5年・10年といった長い期間があきます。
またメンテナンス費用として、30年間で850万円かかるともいわれています。
適切なタイミングを逃さないよう、そして次回までに必要な金額を準備できるよう、メンテナンスすべき箇所や次回の予定などをまとめて記録しておくと良いでしょう。
ここからは、建売住宅でおこなうべき主要なメンテナンスをご紹介します。
外壁・屋根の塗り替え
外壁・屋根の塗り替えを実施するタイミングは、築10年が目安です。
直射日光や雨の影響で劣化した外壁や屋根を放置すると、雨漏りの原因になります。
また外壁や屋根に生じたヒビは自然に直るはずもなく、放置すると年々範囲が広がるばかりです。
建売住宅の寿命を延ばすために、外壁・屋根の塗り替えは必要不可欠なメンテナンスだといえます。
雨漏りの修繕
建売住宅に雨漏りが発生した場合は、すぐに修繕するようにしましょう。
建売住宅に関わらず、住宅の雨漏り発生率は、築30年で40%とされています。
木造の建売住宅で生じた雨漏りを放置してしまうと、木材が腐りカビが発生します。
雨漏りに気が付いたときには、すでに被害が大きくなっているケースがほとんどです。
被害をさらに大きくしないためにも、すぐに専門業者に修繕の依頼をする必要があります。
なお、雨漏りには品確法の10年保証が適用されます。
保証期間内であれば、雨漏りの修繕費用はかかりません。
目立った被害はなくとも、品確法の保証期間内に不具合を見つけられるよう、期限を超えないうちに点検しておきましょう。
防蟻処理
建売住宅の寿命を延ばすためには、シロアリ被害を防ぐことも重要です。
シロアリが発生すると、建物の内部が食い荒らされ、建物の倒壊につながります。
湿気が多い時期や場所は、とくにシロアリが発生しやすいので注意が必要です。
シロアリ被害を防ぐために、5年周期で防蟻処理をおこないましょう。
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まとめ
建売住宅をはじめとした住宅の寿命の長さは、構造により異なります。
木造だと65年程度で、鉄筋コンクリート造は117年程度です。
建売住宅は寿命が短いとよく耳にしますが、注文住宅と同じ法律に則って建築しているため、建売住宅と注文住宅で寿命は変わりません。
より寿命を延ばすためには、外壁・屋根の塗り替えや雨漏りの修繕、防蟻処理など、適切なメンテナンスをおこなう必要があります。
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