パワーカップルとは、共働き世帯が増えたことで生まれた言葉ですが、年収が高い夫婦を指します。
夫婦2人の年収を合算して住宅ローンが組めるため、マンションの選択肢が広がるのがメリットです。
そこで今回は、マンションの購入を検討中の方向けに、パワーカップルとはどのような世帯を指すのか、住宅ローンを組む方法と注意点について解説していきます。
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
東海市の売買マンション一覧へ進む
マンション購入時に知っておきたいパワーカップルとは?
パワーカップルとは、具体的にはどのくらいの年収があるカップルを指すのでしょうか。
パワーカップルについて、以下に解説します。
パワーカップルに定義はあるのか
パワーカップルとは、夫婦のどちらともが高収入を得ているカップルのことですが、きちんとした定義はありません。
しかし、パワーカップルの定義を独自に決めている研究機関が存在します。
たとえば、三菱総合研究所が公表している定義だと、パワーカップルの世帯年収は1,000万円以上に設けられており、夫が600万円以上、妻が400万円以上の年収です。
一方、ニッセイ基礎研究所だと、パワーカップルの世帯年収は1,400万円以上としており、夫と妻それぞれが700万円以上の年収です。
これらのパワーカップルの定義として設定された年収は、どれくらいの割合が存在しているのでしょうか。
2022年に、厚生労働省によって調査された「所得金額階級別世帯数」によると、1,000万円以上の世帯所得がある世帯は全体の約12%、1,400万円以上の世帯所得がある世帯数は約5%です。
各研究機関による定義だと、パワーカップルの世帯年収は、全世帯の約5〜12%を占めています。
このように、パワーカップルの世帯年収は1,000万円以上であり、全体に比べて高収入の世帯だとわかります。
どのようなメリット・デメリットがあるのか
パワーカップルと言われている世帯は、どのようなメリットがあるのでしょうか。
一つ目のメリットは、二人で稼いだほうが、収入に応じて課せられる所得税を減らせる点です。
所得税は、年収900万円以下の所得税は23%ですが、900万円以上になると33%まで増額されます。
そのため、一人で年収1,000万円を稼ぐよりも、夫600万円、妻400万円を稼ぐほうが税負担が軽減されるのです。
二つ目のメリットは、パワーカップルがそれぞれに住宅ローンを組むと、夫婦ともに住宅ローン控除が受けられる点です。
住宅ローン控除が受けられると、年末時点での住宅ローン残高の0.7%分が、所得税・住民税から控除されます。
一方デメリットは、世帯年収が高いパワーカップルだと、国や自治体から受けられる補助金や助成金が受けられない可能性が高まる点が挙げられます。
補助金や助成金には、年収制限が設けられていることが多いのです。
また、共働きであるパワーカップルは、育児・家事・仕事のバランスを取るのが難しい点もデメリットの一つです。
育児休暇を取ったりテレワークを利用したりして、夫婦で支え合いましょう。
▼この記事も読まれています
こどもエコすまい支援事業を利用して新築一戸建てを購入!概要や流れとは
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
東海市の売買マンション一覧へ進む
パワーカップルがマンション購入時に住宅ローンを組む方法
夫婦ともに高収入であるパワーカップルが、マンション購入時に組める代表的な住宅ローンには、「ペアローン」「連帯債務型」「連帯保証型」の3つ方法があります。
パワーカップルがマンション購入時に住宅ローンを組む方法について、以下に解説します。
ペアローン
ペアローンとは、夫婦それぞれが単独で住宅ローンを組む方法です。
たとえば、5,000万円のマンションを購入した場合、夫3,000万円、妻2,000万円の住宅ローンを組み、お互いを連帯保証人として設定されます。
それぞれで住宅ローンを組むため、手数料や保証料などの費用がそれぞれ必要です。
しかし、住宅ローン控除がそれぞれ受けられたり団体信用生命保険へ加入できたりします。
ペアローンは、お互いに仕事を続けたい意思があり、キャリアアップを目指しているパワーカップルにおすすめの方法です。
連帯債務型
連帯債務型とは、夫婦の年収を合算して、一つの住宅ローンを組む方法です。
夫婦のどちらかが主債務者となり、他方は連帯債務者となることで、双方で住宅ローンを全額返済していきます。
団体信用生命保険に加入できるのが主債務者だけである点には、注意が必要です。
たとえば、主債務者である夫が亡くなった場合は保険金にて住宅ローンが完済されますが、妻が亡くなった場合は夫が住宅ローンを返済し続けていかなければなりません。
しかし、住宅ローン控除が夫婦それぞれに受けられたり、マンションの所有権が得られたりします。
連帯債務型は、夫婦の収入を合算して借り入れ金額を増やすことで、より理想に近いマンションを購入したいパワーカップルにおすすめの方法です。
連帯保証型
連帯保証型とは、夫婦の収入を合算して一つの住宅ローンを組む方法です。
夫婦のどちらかが債務者となり、他方は連帯保証人として設定されます。
たとえば、債務者である夫が住宅ローンの支払いを滞った場合、連帯保証人である妻が全額返済しなければなりません。
そのほかにも、連帯債務型とは異なり、債務者のみしか住宅ローン控除が受けれなかったりマンションの所有権が得られなかったりする点には注意しましょう。
連帯保証型も、夫婦の収入を合算して借り入れ金額を増やすことで、より理想に近いマンションを購入したいパワーカップルにおすすめの方法です。
▼この記事も読まれています
建売住宅と注文住宅の違いとは?向いている方の特徴も解説
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
東海市の売買マンション一覧へ進む
パワーカップルがマンションを購入するときの注意点
高収入であるパワーカップルは、高値のマンションの購入が可能です。
しかし、ライフプランを考慮しながら借り入れ金額や住宅ローンを選ぶことが大切です。
パワーカップルがマンションを購入するときの注意点を、以下に解説します。
家族が増える
まず一つ目の注意点は、将来家族が増えて収入と支出のバランスが変わり、住宅ローンの返済が厳しくなってしまう可能性がある点です。
マンション購入時は夫婦だけであったとしても、住宅ローンを返済していくなかで、子どもが生まれる可能性があります。
子どもが生まれると、妻の出産や子育ての影響によって、一時的に妻の収入が減ってしまったり無くなったりするでしょう。
また、家族が増えたことによって、家計の支出も増えてしまいます。
妻の収入を考慮して住宅ローンを組んでいた場合、返済が厳しくなる恐れがあります。
マンションを購入するときは、将来の家族計画についても夫婦で話し合うことが大切です。
持分割合と費用負担
マンションを購入するときの二つ目の注意点は、夫婦の持分に応じてきちんと登記しなければならない点が挙げられます。
なぜならば、登記の割合を間違えてしまうと、贈与税が課されてしまう恐れがあるからです。
マンションの登記は、夫婦それぞれの借り入れ金額の割合に応じて、それぞれの持分の登記をおこなわなければなりません。
登記の間違いによって、本来は納めなくて済んだ税金が課されないように注意しましょう。
離婚による影響
マンションを購入して住宅ローンを返済していくなかで、離婚してしまうと手続きが大変なことも注意点の一つです。
マンション購入時に離婚を考えるパワーカップルはいないはずですが、離婚する可能性がないとは言い切れません。
離婚した場合、マンションを売却して住宅ローンを整理するのか、どちらかが住み続けるのかなどを考えていきます。
マンションを、ペアローンにおける共有名義にしていた場合だと、単独名義に比べて手続きの負担が大きい点も理解しておくと良いでしょう。
▼この記事も読まれています
共有名義で不動産を購入するメリット・デメリットについて解説!
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
東海市の売買マンション一覧へ進む
まとめ
パワーカップルに定義はありませんが、年収約1,000万円〜1,400万円以上の高収入の夫婦を指します。
夫婦ともに収入があるため、組める住宅ローンの選択肢の幅が広がります。
ライフプランや離婚リスクなどに注意して、理想的なマンションを購入しましょう。
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
東海市の売買マンション一覧へ進む