注文住宅を建てたいと考えるお客様から、必要な儀式はあるのかを聞かれるケースが多いです。
住宅を建築するうえで、さまざまな儀式の目的や費用に関する知識は身につけておくべきです。
今回は建築時におこなわれる儀式として多い地鎮祭や上棟式、竣工式を解説します。
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
東海市の売買戸建一覧へ進む
住宅を建築するときに耳にする地鎮祭とはどのような儀式か
地鎮祭とは、神主を呼び、新築工事が安全にとりおこなわれ、家が繁栄するように祈願する儀式となります。
地鎮祭の目的と流れ
古来から日本では国土が狭いかつ農耕民族だったため、土地の縄張り争いが多かったです。
本来土地は神様の所有とされ、人間が土地を借りながら田植えをしたり、家を建てたりする考えが古くからあるのです。
したがって、土地に家を建てる際は神様から土地の使用許可をもらう必要があります。
使用許可を得た後に、その土地を浄化してもらう目的でおこなわれるのが地鎮祭となります。
開会の儀をし、神前のお供え物としてお神酒と水を差し出すでしょう。
神主に祝詞をあげてもらい、現地を米やお神酒、塩、白紙で清めてから地鎮の儀を執りおこなうのです。
祭壇の横にある砂山にお神酒をかけて、施工主や設計者が砂にクワを入れ、祭壇に玉串をささげます。
その後、神様を元の場所へお戻りいただき、施工主の挨拶をして、おさがりをいただき閉式の辞で終了となります。
費用や服装
お祝儀はいくら包めば良いのか、服装はどうすれば良いのかで悩むお客様が多いです。
初穂料と言って、神主への謝礼として2万円~3万円支払うのが相場です。
お酒や塩、米などのお供え物は約1万円かかります。
神主が車で来るときのお車代として、5,000円~1万円かかりますから、費用全体として5万円前後かかる計算となります。
なお、地鎮祭ではご祝儀は不要です。
建築会社がお供え物を用意したり、費用を負担したりする場合もありますので、あらかじめ担当者へ確認しておくべきです。
地域によって費用に違いがある点も踏まえて、ハウスメーカーや施行会社に聞くか、事前に調べるのが大切となります。
服装に関する決まりはありませんので、個人宅でしたら普段着でも構いません。
しかし、失礼のない服装で式に参加したいと考える際は、スーツやジャケットなどフォーマルな服装を選んでください。
なお、施主が地鎮祭をするかは判断し、何も言わなければ施工会社が準備を始めるでしょう。
もし、おこないたくない場合は施行会社にその旨を伝えれば、地鎮祭をせずに建築工事が始まります。
▼この記事も読まれています
こどもエコすまい支援事業を利用して新築一戸建てを購入!概要や流れとは
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
東海市の売買戸建一覧へ進む
住宅を建築するときにおこなう儀式の1つである上棟式とは
住宅建築にて柱と梁を組み立て、屋根のもっとも高いところに棟木(むなぎ)と呼ばれる横木を取り付けるのを上棟あるいは棟上げと呼びます。
上棟式とは上棟後におこなわれる儀式です。
上棟式をおこなう目的と流れ
上棟式は無事建物が完成されるのを願うのを目的とした儀式です。
神様への恩に感謝し、工事関係者に料理やお酒をふるまい、手土産とお祝儀を渡して労いの気持ちを表します。
地鎮祭でいう神様をねぎらう祭りよりは、工事関係者へのご挨拶の意味合いが強いと言えます。
以前は神主を呼んで儀式をしていましたが、近年は棟梁や現場監督が式を進める場合が増えているでしょう。
棟梁が串に棟木をつけ、祭壇にお供え物や御幣を飾り、建物を清める目的で建物の四隅の柱へお米と塩、酒を撒き、施主のあいさつ後に乾杯です。
手締めして式を終えるのが一連の流れとなります。
上棟式の後に餅をまく場合があり、年々少なくなっていますが、ご近所とのつながりが深まりますので、餅まきするのをおすすめします。
式の費用と服装
上棟式の費用の相場は10万円程度です。
内訳としてお供え物に約1万円、ご祝儀は棟梁だと1万~3万円、現場監督と設計士は5,000~2万円、そのほかは5,000円です。
出席者への昼食代で2,000円程度の弁当を用意する場合もありますが、一方で乾きものとお菓子、飲み物のみのケースもあります。
参加人数によって費用も異なりますが、基本的には施主の家族以外に工事関係者が式に出席します。
棟梁と現場監督、設計者、担当者、職人数人など家族以外の参加者は7~8人程度です。
ご祝儀や会の準備に関係しますので、あらかじめ参加人数は把握しておくべきです。
餅まきする場合は、追加で2万前後の費用が発生します。
儀式に参加するときの服装は男性であればジャケットとスラックス、女性は男性に準じた服装をし、なるべくパンツスタイルをおすすめします。
現場は足元が悪い場合もありますから、スニーカーが無難です。
なお、式当日は記念写真の撮影や近所の方へ挨拶をするケースもあるので、身だしなみを整えるのも大事です。
▼この記事も読まれています
建売住宅と注文住宅の違いとは?向いている方の特徴も解説
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
東海市の売買戸建一覧へ進む
住宅を建築するときにおこなわれる儀式の1つである竣工式とは
竣工式とは、住宅が完成したときに工事が問題なく終わったのを神様へ報告し、家族の健康と繁栄を願う儀式となります。
店舗や施設でおこなわれるのが多い
竣工式では、店舗や施設、ビルなどの建物が完成したときにテープカットする場合が多いため、テレビやスマートフォンで1度は目にしたことがあるかもしれません。
式をするタイミングは工事が終わり、引渡しが完了したあとになるでしょう。
一般の住宅ですと、引き渡し後の忙しい時期もあり、竣工式がおこなわれるケースは少数です。
本来は期間を空けないのが望ましいですが、引渡し完了日や引っ越しを終えてある程度落ち着いたときに式をする場合もあります。
無理のない範囲でスケジュールを組むのが大切となります。
式は大きく分けて神事のみのケースか祝賀会をするケース、両者を合わせるケースの3つです。
神事があるときは神主を呼ぶため、初穂料を納める必要があるでしょう。
祝賀会とは、住宅の建築に関わる方を招待し、感謝や労いの気持ちを伝えるパーティーで、形式にこだわりがないのが特徴となります。
竣工式の費用と必ずやらなければならない儀式か
儀式をするときに初穂料として3万円前後かかります。
そのほかに、関係者へのご祝儀として約5,000円、宴会費用、約1,000円の引き出物が人数分必要です。
なお、竣工式は必ずしも必要ではないです。
式をするかしないかの判断は施主の考えと経済状況によって変わります。
着工から工事が完了するまで、多くの方が出入りしたため現場が穢れています。
施主や入居者、身近な方で新しい暮らしをするにあたって、その場を清めないと気持ちが落ち込みやすいです。
しかし、共働きで日中の時間の確保が難しい家庭が近年増えており、首都圏は儀式をしないケースが多い傾向です。
地域によっては式の実施が慣習になっている場合もあります。
さらに、施主を中心に準備する事例や、ハウスメーカーが取りまとめし、施主は当日参加するだけの事例もあります。
建築工事やその後の暮らしで費用はかかりますから、予算を考慮したうえで無理のない範囲で儀式をするのが重要です。
工事関係者への感謝を伝えたいのか、人生の節目となる記念としてお祝いしたいのか、施主がもっとも気持ちを入れたいところを中心にして考えるべきです。
▼この記事も読まれています
共有名義で不動産を購入するメリット・デメリットについて解説!
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
東海市の売買戸建一覧へ進む
まとめ
地鎮祭とは、神主を呼び、新築工事が安全にとりおこなわれ、家が繁栄するように祈願する儀式になります。
無事住宅が完成されるのを願う儀式は上棟式、住宅が完成して工事が問題なく終わったのを神様へ報告し、家族の健康と繁栄を願う儀式は竣工式となります。
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
東海市の売買戸建一覧へ進む